Class Ⅰ(Ⅰ級)
正常
Commitment
悪いかみ合わせから起こる姿勢の悪さ、不十分な消化、不正な呼吸は、からだ全体の発育に影響を与えます。 「こどもの矯正」で成長期のこどものかみ合わせを正しい方向に導き、きれいな歯並びを育てるだけでなく、 からだの健やかな発育を促します。
どんな病気でも予防が最も重要です。
しかし、原因あるいは発現機序のわからない病気については、それを予防することはできません。
したがって不正咬合の予防的早期治療のためには、不正咬合の発現機序を知らなければならないということになります。
Angle’s Classification
正常
出っ歯あるいは過蓋咬合
受け口、反対咬合
Edward Hartley Angle がこのような分類を提唱してからすでに100年以上が経過しています。
しかしながら現代の歯科矯正学は、これらの不正咬合が どうして 発現するのかという課題を未だ解明していません。
それゆえ、多くの不正咬合治療は対症療法に限定されているのが現実です。
当院ではこの Why? にこだわります。
顎顔面骨格の成長を見ていくと、だいたい7歳ぐらいまでにⅡ級からⅠ級への成長が得られないと、Ⅱ級のまま成長します。
早期治療、予防的治療という観点で捉えると、5歳、6歳、遅くとも7歳ぐらいまでに歯科医院の受診が望ましいと考えます。
では、7歳ぐらいまでに歯科医院を受診する機会がなく、Ⅰ級骨格が得られなかった場合、どうしたら良いでしょう?
不正咬合は前後的問題ではなく、実は垂直的高径と咬合平面の問題と捉え、これらをコントロールすることで、不正咬合の悪化は防げます。
目安は 小学校入学前後!
目安は 小学4年生!
グラグラしていない乳臼歯が残っている時期までが勝負!
顔が左右どちらかに曲がっている場合、下顎側方偏位が疑われます。
そのまま成長を続けると、下顎骨の成長にも左右差が生じ、やがて固定されてしまいます。
成長・発達期に治しておくことが望まれます。
次のような場合、顎偏位が疑われる、または顎偏位を起こしやすい状態です。
目的:下顎の前方誘導、咬合高径の改善
グラグラしていない乳歯のⅮ、Eに装着します。
適応:Ⅱ級骨格、Ⅲ級骨格
目的:咬合高径の改善
グラグラしていない下顎乳歯のⅮ、Eに装着し、咬合高径を高くします。
白いので装置が目立たず審美的ですが、メタルに比べるとすり減りが起こるため、下顎を前方に誘導しなければならないⅡ級骨格には向いていません。
適応:Ⅲ級骨格
歯根の完成した左右の第一大臼歯2本と歯根の完成した前歯4本で行うワイヤー矯正です。
この装置は水平的な不調和の改善が目的であり、垂直的な不調和の改善に使うオーバーレイと併用して使われます。
取り外し式の装置で、真ん中のネジを回して歯列を側方に拡大します。
3、4歳ぐらいから使用できます。
MFTとも呼ばれます。
口腔筋機能療法とは、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する訓練法です。
つまり、歯並びに関係している舌、唇、頬などの口腔周囲筋を正常な環境に整えることです。
当院では Myobrace という装置を使った筋機能矯正を行っています。
上下がつながったマウスピース型装置で、症例に応じて数種類のものを使い分けます。