改装工事5 居心地の良い空間

待合室

みなさま、こんにちは。
院長の村上です。
今朝、銀座で潮の匂いを感じました。

銀座にいても早朝や深夜に潮の匂いを感じることがたまにあります。
銀座は海に近いので、風向きによって海から運ばれてくるのでしょう。
私は海が好きなので、こういう潮風の匂いに幸せを感じ、心が癒されます。
心地良い香りは、心身ともに私たちを癒してくれますね。

今回の改装工事では、居心地の良い空間づくりをまず考えました。
以前投稿したキレイな空気づくりもそのひとつなのですが、こうした人間の嗅覚や視覚・聴覚・触覚・味覚といった五感への心地よい刺激は、居心地の良い空間づくりに欠かせません。

五感のなかでも、私たちはほとんどの情報を目から得ているといわれており、視覚はとても重要です。
そこで当院の待合室に飾った額です。

とてもきれいな青色が印象的で、絵画のように思われるかもしれませんが、実は写真です。

水の中を泳ぐ小さな魚を写したこの写真は、写真家・佐内正史氏の作品です。
佐内さんに銀座ルミナス歯科のイメージで選んでいただいた写真のうちの一枚で、青色が好きな私は一目で気に入り、待合室に飾らせていただいています。

佐内さんの写真を見れる機会は少ないので、ぜひじっくりご覧ください!

さて視覚の次は、聴覚です。
居心地の良い空間づくりのため、音については音響工学のプロにお任せしました。

待合室や診療室で流れているBGMとともに、スピーカーから聞こえる川のせせらぎや鳥の鳴き声にお気づきになられましたでしょうか?

この音は、単にヒーリング効果を狙ったものではなく、病院ではとても重要な役割を担っています。
その重要な役割とは、

サウンドマスキング

です。

完全個室になったので、診療室から待合室への音漏れ、あるいは診療台と診療台の間での音漏れは、圧倒的に少なくなりました。
ただ、楽器の音も聞こえなくなるような防音工事をやったわけではないので、音漏れはどうしても起こります。

プライバシー保護という点から考えると、患者さんとの会話が他の患者さんに聞かれるというのは望ましいものではありません。

グラムスラム株式会社 サウンドマスキング ”リリーバー”
グラムスラム株式会社 サウンドマスキング ”リリーバー”

そこで、グラムスラム株式会社の明山様にお願いし、プライバシーを守るためのサウンドマスキング ”リリーバー” を導入するとともに、機材選定からセッティング、調整までをお願いしました。

グラムスラム株式会社 ”サウンドマスキングの原理”

サウンドマスキングの原理について詳しい説明は、グラムスラム株式会社様のホームページをご覧いただくとして、サウンドマスキング ”リリーバー” を体験してみたいという皆様に、

朗報

です。

当院は、グランスラム株式会社様のサウンドマスキング ”リリーバー” の実機設置店として、

ショールーム

の役割を担っております。
お問い合わせいただければ、院内を見学することも可能です。

なお、お問い合わせ・見学のお申し込みは、当院ではなく、グランスラム株式会社様へ直接お願いいたします。→お問い合わせ先
歯科医院経営者に限らず、他業種の店舗経営者の方、オフィス経営者の方、お待ちしております。


さて私は、昭和45年生まれなのですが、私の前後の世代の方は若い頃にオーディオ機器に凝った人も多いのではないでしょうか。
そんなオーディオファンの方々のために、プロが選んでくれたコスパに優れた機材を最後にご紹介しておきます。

システムの全体像はこんな感じ↑です。

音源を流すためのプレーヤーは、BGMで使っているモンスターチャンネルを流すためのiPodと、サウンドマスキング音を流すためのSONY NW-S313の2台です。
スピーカーはMASSIVE AV-635Ⅱ が6台で、それぞれのスピーカーを3台のアンプとロウインピーダンス接続しています。

アンプとスピーカーの接続方法には、ロウインピーダンス接続とハイインピーダンス接続の2種類があり、音質にこだわるとロウインピーダンス接続になるそうです。
グランスラムさんのこのページ↓がとても参考になります。

複数の店舗スピーカーの音量を個別に調整出来る秘密の方法 グランスラム株式会社
複数の店舗スピーカーの音量を個別に調整出来る秘密の方法 グランスラム株式会社

スピーカーを鳴らすためのアンプです。

DCP30 mini CLASSIC PRO
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / DCP30 mini 小型パワーアンプ

値段の割にレビューは高評価で、とても良い音です♪


BGMとサウンドマスキングの音源を混ぜるためのミキサーです。

MIX5 MACKIE
MACKIE ( マッキー ) / MIX5 コンパクト・アナログミキサー

そしてスピーカー6台の音量をそれぞれ調整するためのスプリッターです。

ART ( エーアールティー ) / SPLITMix4 4chパッシブスプリッター/ミキサー
ART ( エーアールティー ) / SPLITMix4 4chパッシブスプリッター/ミキサー

最後はマニアックな内容になってしまいましたが、今日はここまで。


銀座ルミナス歯科

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東京都中央区銀座8-18-4
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改装工事4 一期一会

銀座ルミナス歯科 東銀座の歯科医院

みなさま、こんにちは。
院長の村上です。
緊急事態宣言が延長され、まだまだ見通しのつかない状況が続いています。
自院が改装工事を行い、そこに注意が向かうようになったせいもあるのかもしれませんが、「改装工事のお知らせ」がやたらと目につきます。
近くにあるスポーツクラブも昨日から改装工事に伴う休業のようです。
きっと感染症対策を進めるための工事なのではないかと、勝手に思っています。


ところで普段よく耳にする”リニューアルオープン”という言葉ですが、和製英語であることをご存知でしたか?

「リニューアルオープン」は要注意の和製英語?―Weblio英会話コラム

恥ずかしながら私がこのことを知ったのは、つい最近のことです。
和製英語って知らず知らずに使っていることが多いですよね。
reopen が正しいみたいです。

さて、改装工事が終わって2ヶ月ほどが経ちましたが、工事を終えてたくさんの患者さんからお祝いの言葉をいただきました。

本当にありがとうございます!

みなさまに喜んでいただけているので、休診してまで工事を行って良かったと思っています。

特にこちらのメッセージカードにはとても感動したので、ご本人様のご了解のもと、 紹介させていただきます。

「一人から始まるたくさんの出会い」と「銀座ルミナス歯科さんを愛する」という2つの言葉に私はとても感激しました。
この2つこそ、私が「銀座ルミナス歯科」でとても大事に思っていることだったからです。
この患者さんに初めてお会いしたのは、開業のほんの半年前のことです。
当時、私は都内の大型医療法人で勤務していましたが、銀座での開業前に数ヶ月程千葉県の歯科医院にも勤務していた経緯があり、そこでお会いしたのがこの患者さんです。

その時の出会いが今までずっとつながっている。
とても嬉しく思います。

「出会い」というのは、とても不思議なことだと普段から思っていて、ほとんどの人と関りも持たずにすれ違って行く中で、いろいろな偶然が重なってつながりが生まれ、関りをもっていく。
私はこの「出会い」を大切にしたいと思っています。
故に私の好きな言葉の一つは「一期一会」です。

もう一つ、「医院を愛する」という表現ですが、病院は本来「愛する対象」にはなりずらい場所なのではないでしょうか。
患者さん、スタッフ、地域から「愛される医院づくり」を目指している私にとって、少なくともこの患者さんに、銀座ルミナス歯科が「愛する対象」として存在しているのがとても嬉しかったのです。

今回はここまで。 良い週末を。


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改装工事3 キレイな空気

stay home

みなさま、こんにちは。
院長の村上です。
緊急事態宣言下での2回目のGWとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

私は今年も、”stay home” と “stay office” です(笑)。
そんなわけで昨日は、宇宙飛行士 野口聡一さんの地球帰還のLive中継をインターネットで観ていました。

海に着水した宇宙船クルードラゴンが船に引き上げられ、ハッチが開き、いよいよ野口さん登場!と思っていたら、

「ん???」

画面はスタジオに戻り、まさかまさかの一番大事なところが観れないという事件に・・・。
この時、ネット民はざわつき、私も大いにざわつきました。

動画で観れなかったのは残念でしたが、コロナ禍で久しぶりに明るいニュースでした。

宇宙から、おかえり野口さん:朝日新聞デジタル

それにしても国際宇宙ステーション(ISS)って凄いですよね。
宇宙で暮らすなんてとても信じられません。
どうやって空気をキレイにしているのかとても興味があるので調べてみると、こんな動画がありました。
ちょっと長いですけど面白かったので、興味があったら観て下さい。

【ゆっくり解説】国際宇宙ステーションの空気ってどうなってるの?

さて今回の改装工事では、新型コロナ対策ということも含めて、院内の空気にこだわりました。
患者さんの相互感染を防ぐため完全個室にしたことを前回お伝えしたので、今回は個室の中の設備についてです。

最近の新しい高層ビルでは、窓が開けられないようなことも珍しくないようです。
私が以前勤務していたビルも、窓は開けられませんでした。

幸い当院の窓はすべて開けられるので、窓を開ければ換気ができます。
それでも診療室に換気扇をあえてつけたのは、診療室内を”陰圧”に保つためで、各診療室を含め院内で7台の換気扇がつけてあります。
口腔外バキュームが各診療室に全部で3台、空気清浄機は待合室とスタッフルーム、各診療室の天井に全部で5台埋め込みました。

各診療室は完全個室となっており、各部屋ごとに口腔外バキューム、空気清浄機、換気扇が設置されています。
銀座ルミナス歯科 完全個室の診療室

ここに写ってはいませんが、個室なのでエアコンもそれぞれの部屋ごとに設置してあります。
患者さんの健康を守ることはもちろん大事なのですが、働くスタッフの健康を守ることもやはり重要で、特に多くの時間を過ごす職場は、きれいな空気にしておきたいと考えています。

宇宙ステーションと違い、地球上はいくらでも酸素があり換気もできるので、幸せだなぁとつくづく感じました。

今日はここまで。


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改装工事2 完全個室の診療室

完全個室の診療室

みなさま、こんにちは。
院長の村上です。
本日、東京で3回目の緊急事態宣言が発出されました。


1回目の緊急事態宣言は、昨年の4/7〜5/6で、最終的には5/25に解除されました。
ちなみに1回目の緊急事態宣言の発出された4/7の東京の新規感染は87人でしたが、今日の東京の新規感染は635人です。


さて、今回の改装工事の計画を考え始めたのは、ちょうど1回目の緊急事態宣言が解除された昨年の6月頃でした。
工事の時期については、新型コロナウィルス感染の再流行の可能性などを考慮し、今年の2月に設定しました。

私にとっては、

構想7ヶ月+休診1ヶ月半

というビッグ・プロジェクトで、昨年の夏以降、多くの時間をこのことに費やしてきました。


そして、今回の工事で一番実現したかったことは、歯科医院としての新型コロナウィルス対策であり、一番の柱に位置付けたのが、

診療室の完全個室化

です。

銀座ルミナス歯科 完全個室の診療室
銀座ルミナス歯科 完全個室の診療室

この部屋は私が主に使っていますが、清掃性と採光を考えガラス張りにしています。
またガラスドアの取っ手は、足で開け閉めができるように下まで伸びているので、インプラントの手術時にも困りません。
もちろん、プライバシーには十分配慮して設計しました。

 銀座ルミナス歯科 プライバシーを守る診療室
銀座ルミナス歯科 プライバシーを守る診療室

「完全個室」という言葉に耳慣れない方もいらっしゃると思いますが、半個室や個室風という言葉に対比されて使われ、飲食店ではよく使われています。

元々は、個室はそのまま「個室」とだけ呼ばれていました。ところが、個室のあるお店が人気になってくると、壁の上部が抜けていたり、ドアがなかったりなど、一般的なイメージからすると個室とは呼べないような空間を、個室と称するお店が増えてきました。そこで、個室をより詳しく定義するため、以下で見る「半個室」「完全個室」の表現が生まれました。

飲食店に個室は必要 ? ABC TEMPO

診療室の完全個室化は、空調設備や診療器具をそれぞれの部屋で用意しなければならなくなるので、いろいろ大変な面もあるのですが、エアロゾルによる患者間の相互感染を防ぐのには最も有効な方法でないかと考えています。

またこの書籍では、

汚染が拡大しないように、個室タイプが基本です。

「決定版 歯科医院の為の感染対策 ヨーロッパ基準のインフェクションコントロール」 クインテッセンス出版株式会社

と書かれています。
今後は日本でも感染対策先進国のヨーロッパの歯科医院に習い、個室の診療室がスタンダードになっていくのではないのでしょうか。

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祝 7周年と改装工事終了

診療室

みなさま、こんにちは。
院長の村上です。
当院は、2014年4月に開院し、お陰様で今年で7周年を迎えることができました。
これも多くの患者さんとスタッフ、医院運営に係る全ての関係者様に支えられてのことです。
改めて感謝申し上げます。


さて、2月から3月半ばまで新型コロナウィルス対策のため、休診させていただきました。
休診して何をしていたのかといいますと、

ニュー・ノーマル時代の歯科医院

を目指し、医院をゼロから作り直していました。


改装後の待合室と受付は、こんな感じに仕上がりました。

受付・待合室
after 銀座ルミナス歯科 受付・待合室

私が主に治療で使う診療室は、 こんな感じです。

診療室
after 銀座ルミナス歯科 診療室

衛生士が予防・メンテナンス・歯周治療に使う診療室は、こんな感じです。

alter 銀座ルミナス歯科 診療室

もう一人の衛生士が使う診療室は、まだ非公開です(笑)。

そして個人的にとても重要だと考えているのですが、スタッフのための休憩室は、こんな感じです。

after 銀座ルミナス歯科 スタッフルーム

ゆっくり休憩してもらって、活き活きと働いて欲しいと願っています。

その他、滅菌・消毒などを行う診療準備室、レントゲン室、トイレ、院長室・機械室があります。

今回は、ここまで。

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hello, I’m iTero.

銀座ルミナス歯科はインビザライン用口腔内スキャナーiTeroを使っています。

みなさま、こんにちは。
すっかり寒くなり、生ガキの美味しい季節となりました。
生ガキが大好きな院長の村上です。


新型コロナウイルスの感染拡大後、3密回避のために物理的接触を減らすことが求められる中で、日本では遅れていたDX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進み始めました。

デジタルトランスフォーメーション=Digital Transformationなのに、なぜDX??と最初、疑問に思いましたが、

英語圏では接頭辞「Trans」を省略する際にXと表記することが多いため、「Transformation」が「X」に代わり、「Digital Transformation」⇒「DX」と表記するようです。

https://blog.global.fujitsu.com/jp/2019-09-26/01/

とのこと。。。

そして劇的に変化しているのは、実は医療の分野なのかもしれません。

4月10日に厚労省から発出された通知により、時限的・特例的な措置としたうえでですが「オンライン診療」が初診から認められるようになったことは、医療分野における大きな変革でした。
スタートは時限的・特例的であったオンライン診療ですが、織り込み済みというかやはりというか、新政権後も恒久化に向けての動きが活発です。

DXは、経産省によると、以下のように定義されています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004-1.pdf

つまり、DXは「ITの活用を通じて、ビジネスモデルや組織を変革すること」を意味しており、その目的は「企業の競争優位性を確立すること」です。

「IT化」と「DX」の違いは、前者が業務効率化などを「目的」として、情報化やデジタル化を進めるものだったのに対し、後者はそれを「手段」として、変革を進めるという点で異なります。

当院でも2025年を目標にDXを進めていきたいと考えています。


ということで前置きが長くなりましたが、当院でも口腔内スキャナーを導入しました。
口腔内スキャナー( Intraoral Scanner ; IOS) )は、口腔内を小型カメラで撮影し、そのデータをもとにコンピュータを介して立体画像を再現し、モニター上に映し出す装置です。

現在、多くのメーカーからIOSが販売されており、機種選定には非常に迷いましたが、当院ではiTeroエレメント・フレックスを選びました。

iTeroは米国アラインテクノロジー 社(Align Technology Inc.)の製品で、アラインテクノロジー社といえば、マウスピース矯正のパイオニアで インビザライン(Invisalign)が有名です。

iTeroを選んだ理由の一番の理由は、やはりインビザライン治療における優位性です。


口腔内スキャナーで歯や歯列をデジタル化すると歯科医院で何が変わるのでしょうか。


詳しくはまたの機会にしますが、例えば iTeroの「 アウトカムシュミレーター」という機能を使うと矯正治療後のイメージがつかみやすくなります。

iTero Outcome Simulator

これは歯科医院におけるIT化の一つであって、これを見ながらオンラインで患者さんとつながってカウンセリングを行うとDXになるのではないでしょうか。

今まで来院が必要であった治療の説明や経過観察をオンラインを通じて行う、コロナ時代に歯科医院でできる

「非対面型サービス」

の一例だと思います。
当院でも非対面でできることを少しづつ増やしていきたいと考えています。
あわせてインビザライン治療の特設ページも公開しましたので、こちらも是非ご覧ください。


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afterコロナとBCP

tokyo tower

3月以来、久しぶりの投稿になってしまいました。
院長の村上です。
早いもので今年も残すところあと3ヶ月となりました。


3/18の当院のブログで、” 個人的な見解ですが、日本での終息は5月ぐらいになるのではないかと思っています。 ”と書きましたが、なかなか終わりません。
終わらないので「afterコロナ」ではなく、「withコロナ」だという意見もありますが、わたし的にはやっぱり「afterコロナ」の方がしっくりきます。
それは、”コロナの後、世界は一変してしまった”という意味においてです。


いろいろなものがコロナ前と変わってしまいました。
働き方、生活様式、価値観・・・。
新型コロナの流行によるマスクや消毒液の不足は医療機関を本当に困らせました。
当院ではいつもどおりの診療ができていましたが、サプライチェーンが切れるとこんなにも脆いものなのかと改めて認識させられ、リスクマネジメントの大切さを感じました。

そんなコロナ禍の中、いつもどおりの診療を続けながらも、開業以来、最多ではないかと思えるほど多くの取組みを医院で進めています。
今年取り組んだことは年末にでもまとめて書こうと思いますが、そのうちの一つをご紹介すると、 現在当院ではBCP策定に取り組んでいます。


BCPという言葉を聞きなれない方もおられるかもしれません。
Business Continuity Planの略で、日本語で言うと「事業継続計画」になります。

”BCPとは、英国規格協会の事業継続管理のための指針で「潜在的損失によるインパクトの認識を行い実行可能な継続戦略の算定と実施、事故発生時の事業継続を確実にする継続計画、事故発生時に備えて開発、編成、維持されている手順及び情報を文書化した事業継続の成果物」と定義されています。要するに、事故や災害が発生した際、その業務への影響を極力小さくし、平常業務に戻るまでの時間を極力短くするために多面的に手段・対応策をまとめた計画のことです。

病院設備設計ガイドライン(BCP編) 日本医療福祉設備協会

これを読んでも良くわかりませんよね。
しかも計画を立てようにも何から手を付けたら良いかわかりません。
ということで、東京都中小企業振興公社主催「ステージ1 BCP策定講座」に参加してきました。

BCP workshop
BCP workshop


すぐに定員が埋まってしまう人気のセミナーで、今回やっと参加することができました。

BCP workshop
BCP workshop

講師はMS&ADインターリスク総研の方で、BCPについてとても分かりやすく説明して下さりました。

それとこの講座には「ステージ2 BCP策定コンサルティング」という続きの講座があって、こちらも申し込んでいます。
今度コンサルタントの方を派遣していただいて、スタッフを交えてBCP策定をする予定になっており、楽しみにしています。


セミナーが終わった後は、たまに食べたくなる天下一品のラーメンを食べてから帰りました。

天下一品

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コロナウィルス

皆様、こんにちは、院長の村上です。
コロナウィルス感染が日本でもだいぶ拡がりをみせていますね。
個人的な見解ですが、日本での終息は5月ぐらいになるのではないかと思っています。
銀座を歩く外国人の方もすっかり少なくなり、外はひっそりとしています。
週末は、勉強会やセミナーに参加することが多かったのですが、ほとんど開催中止になっています。


では当院で、コロナウィルス感染予防対策を何か特別にしているかというと、

いつもどおり

です(笑)。

というのも、コロナウィルスに関係なく、ノロウィルス、インフルエンザウィルスをはじめ、感染症には常に気を付けなければいけない環境にいるので、いつもどおりなのです。

今回のコロナウィルスの拡がりの中、患者さんもいろいろ気を付けておられるのでしょう。
診療台の前においてあるこの機械が気になったようです。

「これって何?」

これは、Panasonicの次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」です、とお答えしました。
詳しくは動画をご覧いただければお分かりになると思いますので、詳細は省きます。

https://youtu.be/krRSh5vx2FU

診療が終わった夜間もつけっぱなしにしてますが、ランニングコストも少なく一般のご家庭にもおすすめです。


せっかくなので、この機会に他のものもご紹介しておきます(笑)。

待合室にはこれを置いています。

一見すると普通の超音波型の加湿器に見えますが、次亜塩素酸水を入れて使えます。
株式会社星光技研の超音波噴霧器 SX-100というものです。
同じ型番のものは製造が終わっているようで、今はMX-200というものがこの後継機種になるようです。
詳細についてはこちらをご覧ください。

中に入れている次亜塩素酸水は、これを使っています。

加湿器に入れて使うだけでなく、スプレーボトルに入れていろいろなものの消毒にも使ってます。
うがいもできるようですが、自分で使ってみたら舌に変な感じがしたので、うがいには使ってません(笑)。
加湿器も次亜塩素酸水のどちらも楽天↓で買えますが、どれも品薄のようです。


待合室とトイレには、

ラッパのマークでおなじみの大幸薬品「クレベリン」

https://youtu.be/d620leKBD2U

あとは、普通の加湿器が診療室に置いてあります。
こちらはポットで有名な象印。スチーム式なので、暖かくて清潔です。

室内空間の衛生への取組みとしては、これくらいになります。

あとは、マスクも・・・

消毒薬も・・・

グローブも・・・

器具の滅菌も・・・

バリアフィルム、使い捨てのスリーウェイシリンジチップ・ヘッドレストカバー・排唾管・紙コップ、患者さんごとのレンタルタオルも・・・

すべて、

いつもどおり。

で診療しています。

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AHA BLSプロバイダーコース

院長の村上です。

今日は1月17日、6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から25年です。
もう25年かという思いとともに、テレビで観ていた頃の記憶が蘇ります。
歯科医師として何ができるか、 医療従事者として何ができるか、 ふと思うこともあります。


さて、今年の診療が始まる前の1月5日、日本循環器学会の主催する 「AHA BLSプロバイダーコース」をスタッフと一緒に受講してきました。
成人および小児・乳児の心肺停止に対する初期対応を身につけるための講習で、AED(自動体外式除細動器)を用いた心肺蘇生法(CPR)や窒息の解除方法などを改めて学んできました。

AHA?  BLS?? CPR???

聞きなれない言葉かもしれませんが、BLS(Basic Life Support)とは、救急車が到着するまでに行う一次救命処置のことです。
CPR(Cardio Pulmonary Resuscitation)とは、心肺蘇生法のことで、胸骨圧迫と人工呼吸によって心臓と呼吸の動きを助ける方法のことを言います。

そしてAHAとは、アメリカ心臓協会(American Heart Association)の略語で、心臓病や脳卒中など循環器病領域の治療、予防、研究などにおいて、世界をリードする団体です。
日本では、AHAが開発した心肺蘇生法プログラムに沿って、複数の団体がAHAの国際トレーニングセンターとして日本国内での心肺蘇生法の普及活動を行っており、今回受講した日本循環器学会もその団体の一つになります。

コースは、

  • 成人の一人法
  • 二人法CPR
  • 小児の一人法CPR
  • AEDの使用方法と二人法CPR
  • 乳児の一人法
  • 二人法CPR
  • 成人・乳児の窒息

のそれぞれについて、DVD で各手技を見た後にインストラクター の指導のもと、マネキンを用いて練習を行うという形で進みます。
3人の受講生に対し、一体のマネキンと一人のインストラクターが付きます。

実技テストに合格し、筆記試験で84%以上得点すると、 AHAからプロバイダー資格証が発行されます。
心肺蘇生に関して、世界でもっとも知られた医療従事者レベルのCPR技術認定証で、2年毎に更新が必要です。

Life is Why?

私達が受講した「AHA BLSプロバイダーコース」は、医療従事者向けのコースですが、一般の方向けに「ハートセイバーコース(Heartsaver course)」というコースも準備されています。
大切な人を守るための技術は、いつ必要になるかわかりません。
動画をご覧になって興味をもたれた方、是非コースを受講してみてください!

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あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。
院長の村上です。
年末年始で8日間休診し、1/6より診療を始めています。


ところで、歯科医院の朝はこんなことから始まります。

診療前に機械内部の残留水を排出させています。
診療台(デンタルユニット)の内部は、注水のための細いチューブがたくさんあり、一定量の水が残っています。
長時間、内部で残留水が放置されることにより水質が低下するため、使用前に排出しておく必要があるのです。
このことを 「フラッシング(flushing)」といいますが、 今回のように長い休みの後には、入念にフラッシングを行います。
ひとつの器具につき、1~3分程度、水を出し続けるので、 手動でやると結構時間がかかります。
残留水の汚染が言われるようになってからは、こうした機能を自動でやってくれる診療台が増えたので、とても助かっています。


歯科医院の水の汚染が広く知られるようになったのは、 読売新聞(2015年8月27日 夕刊 )でこのことが報道された頃ですが、歯科専門雑誌でも先月号で特集が組まれていました。

the Quintessence 2019;38(12):74-98

悲しいことですが、こうして特集されるということは、裏を返せば、依然として汚染対策の進んでいない医院が多いということです。

特集の中にもフラッシングに対しての記載がありました。
直接患者さんの目に触れることではありませんが、とても大切なことなのです。


当院の患者さんの健康を第一に考え、今年も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い致します!


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