口腔がん

こんにちは。
院長の村上です。

今月は水泳の池江璃花子さん、タレントの堀ちえみさんと、お二人のがんの報告が続き、とてもびっくりしました。
歯科医として、また、「スチュワーデス物語」をリアルタイムにテレビで観ていた者として、堀ちえみさんの舌がんの報告は特にショッキングでした。

口腔がんは口の中に発生するがんで、歯以外のどこにでも発生する可能性があります。

舌がん、歯肉(歯ぐき)がん、口腔底(舌の下)がん、頬粘膜がん、口蓋がん、口唇がんがあり、そのうち日本人に一番多いのが舌がんです。

口腔がんの好発部位

Report of Head and Neck Cancer Registry of Japan
Clinical Statistics of Registered Patients, 2015

 

ただ、一般の方には、「口腔がん」という病名自体はあまりなじみのないものではないでしょうか?
現在、日本では2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっています。

口腔がんの占める割合は全体からすれば約1~3%と低い数値ではありますが、日本では毎年約7,000人が口腔がん(咽頭含む)で亡くなられています。

部位別予測がん罹患数(2017年)

罹患率
1大腸14.7%
2
13.1%
312.7%
4乳房8.9%
5前立腺8.5%
6肝臓4.1%
7膵臓3.9%
8悪性リンパ腫3.1%
9腎臓・尿路3.0%
10皮膚2.8%
11子宮2.8%
12胆嚢・胆管2.4%
13口腔・咽頭2.2%
14食道2.2%
15膀胱2.1%
16甲状腺1.9%
17白血病1.4%
18卵巣1.0%
19多発性骨髄腫0.8%
20脳・中枢神経系0.5%
21喉頭0.5%
がんの統計 '17

 

口腔がんはがんの中では少ないのですが、残念なことに年々異常なスピードで増加しており、気を付けなければなりません。

口腔・咽頭がんの罹患の推移

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

 

気を付けなければいけない理由の一つとして、口腔がんの死亡率が比較的高いことがあげられます。

日本での部位別5年死亡率

死亡率
1膵臓92.3%
2胆嚢・胆管77.5%
368.1%
4肝臓67.4%
5脳・中枢神経系64.5%
6多発性骨髄腫63.6%
7食道62.8%
8白血病60.8%
9卵巣42.0%
10口腔・咽頭39.8%
1135.4%
12悪性リンパ腫34.5%
13腎臓など30.9%
14直腸29.9%
15大腸28.9%
16結腸28.4%
17子宮頚部26.6%
18膀胱23.9%
19子宮23.1%
20喉頭21.3%
21子宮体部18.9%
22乳房8.9%
23皮膚7.6%
24甲状腺6.3%
25前立腺2.5%
がんの統計 2018年がん情報サービス

 

口の中は扁平上皮細胞で覆われています。
なので、口の中に発生するがんは、組織学的にほとんどが扁平上皮癌です。
同じ扁平上皮癌である子宮頚部のがんと死亡者を比較すると、子宮頚部がんが、がん検診やワクチンの普及により微増であるのに対し、口腔・咽頭がんの死亡者数は上昇し続けています。

口腔・咽頭と子宮頚部の死亡者の比較

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

 

口腔がんもやはり「早期発見・早期治療」が重要なのは他のがんと一緒です。

そして、身体の内部にある臓器にできる他のがんに比べ、口腔がんの視診・触診は容易です。

早期発見のために「口腔がん検診」がとても大切なのですが、次回はこれについて書きたいと思います。

最後になりますが、お二人の一日も早い回復を心から願っています。

 

 


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